体内に乳酸菌を増やそう!

乳酸菌の含まれる漬物は

漬物は、さまざまな発酵菌を元に発酵してつくられたものです。
材料や発酵菌の種類によって、その味は大きく変わってきます。
ここでは、乳酸菌が含まれる代表的な漬物の種類をご紹介します。

乳酸菌と漬物の関係

乳酸菌は野菜の他に、自然界にごく普通に存在する細菌です。
漬物は、乳酸菌がつくり出す乳酸によって酸性になり、雑菌が繁殖しにくくなります。
そのため、長期保存できるようになっているのです。
そもそも漬物は、長期保存をするために生み出された技術ですが、発酵により成分が変化するので、野菜のうまみが引き出されています。
漬物をつくるときに働く乳酸菌は、厳しい環境下で生息している植物性乳酸菌です。
この乳酸菌が、野菜の糖分を分解して発酵します。
漬物は、発酵により増えた乳酸菌が摂取できますし、野菜の食物繊維も摂取できます。
食物繊維は腸内で善玉菌の栄養にもなります。
そのため、腸内環境の善玉菌を増やし、腸内を健やかに保つ効果が期待できますよ、ただし、塩分が多いため摂りすぎには注意しましょう。

乳酸菌が含まれる代表的な漬物

ぬか漬け

ぬか漬けは、米ぬかに水・塩を混ぜた米ぬかに野菜を漬けて発酵させたものです。
米ぬかに乳酸菌が豊富に含まれていますが、この乳酸菌が米ぬかの成分を分解してうまみを引き出しています。
また、米ぬかのビタミンB1が野菜に染み込むので、生の野菜に比べビタミンB1は7倍にもなっていますよ。

たくあん漬け

日干しした大根を塩と米ぬかで漬けたものです。
ぬか漬け同様、乳酸菌や酵母菌が発酵してたくあん漬けができます。
伝統的な作り方では3年もの長期保存が可能です。
塩を多めに使うので、塩分が豊富です。

塩漬け

塩で野菜を漬けることにより、水分が抜けて糖分をエサに乳酸菌が増えます。
その乳酸菌をもとに野菜が発酵し、塩漬けができます。
発酵が進むと乳酸が多く作られ、酸っぱくなります。
浅漬けの場合、1日で数千万個、2日で数億個まで乳酸菌が増えるといわれていますよ。

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